Vector Worksのずれを伴う複製とは?複製とコピペの使い分け方
Vector Works(ベクターワークス)のずれを伴う複製を知らない方や複製とコピペの違いを知らない方、必見!
今回、ずれを伴う複製、設定方法、複製とコピペの使い分け方を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ずれを伴う複製とは
Vector Worksには、「ずれを伴う複製」という設定があります。ずれを伴う複製とは、図形を複製した際、元の図形と別の位置で複製されるという機能です。
複製は、以下の方法で使用することができます。
- 編集/複製
- ショートカットキー(Win):Ctrl+D
- ショートカットキー(Mac):Command+D

ずれを伴う複製をONの状態で、白い図形を複製をすると、元の図形の右上の位置に白い図形が複製されました。
ずれを伴う複製をOFFの状態で、白い図形を複製をすると、ずれは生じず同じ位置に複製されます。
ずれを伴う複製の設定方法
ずれを伴う複製の設定方法を説明します。

Macの場合は、ツール/オプション/環境設定またはVector Works/環境設定で環境設定を開きます。
Winの場合は、ファイル/環境設定で開くことができます。
環境設定の描画タブからずれを伴う複製でON,OFFの設定ができます。チェックマークを付けるとONの状態になります。
環境設定では、Vector Worksの基本的な設定の変更を行うことができます。ぜひ一度確認し、使いやすいように設定してみてください。
ずれを伴う複製はOFFがよい
図面作成の際、選択した図形を指定した位置に複製するという操作を行うことが多いでしょう。この場合は、複製→移動という操作を行います。
白い図形を選択後、複製を行い、X:200,Y:0の移動を行った画像です。
つまり、図形を選択→複製→移動→移動距離を数値で入力という操作を行ました。
移動は、以下の方法で使用することができます。
- 加工/移動
- ショートカットキー(Win):Ctrl+M
- ショートカットキー(Mac):Command+M
ずれを伴う複製がONの場合、この操作を行うと指定した位置に図形は複製されないので、ずれを伴う複製はOFFがよいでしょう。
どうしても、ずれを伴う複製をONにしたい場合は後述する、コピー→同位置にペースト→移動という操作を行いましょう。
しかし、この方法の操作回数は3回になります。ずれを伴う複製をOFFにし複製→移動の方が操作が少なく済むので、やはりずれを伴う複製はOFFがおすすめです。
複製とコピペの使い分け方
Vector Worksには、コピーコマンドとペーストコマンドがあります。図形をコピペするとカーソルの位置に配置されます。また、同位置にペーストするコマンドもあります。
以下は、Win、Macのコピー&ペーストのショートカットキーです。
- コピー:Ctrl+C(Win)、Command+C(Mac)
- ペースト:Ctrl+V(Win)、Command+V(Mac)
- 同位置にペースト:Ctrl+Alt+V(Win)、Command+Option+V(Mac)
白い図形をコピペするとカーソルの位置にペーストされました。
複製とコピペは、以下の場合に使い分けるとよいでしょう。
- 選択した図形を指定した位置に複製する場合は、複製→移動
- 選択した図形をカーソルの位置にペーストする場合は、コピペ
まとめ
今回、ずれを伴う複製と、複製とコピペの使い分け方を解説しました。よほどのことがない限り、ずれを伴う複製はOFFにするとよいでしょう。
以上、Vector Worksのずれを伴う複製とは?複製とコピペの使い分け方でした。ぜひ参考にしてみてください。
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