Vector Worksの基本、面の編集コマンド5選!
Vector Works(ベクターワークス)初心者の方、必見!今回、Vector Worksの基本である面の編集コマンド5選!を紹介します。
- 「属性」
- 「貼り合わせ」
- 「切り欠き」
- 「消しゴムツール」
- 「変形ツール」
を紹介するので、ある程度使いこなした方もこれらの使用方法がわからない場合は、ぜひご覧ください!
Vector Worksの面とは、
通常、CADでは線で図面などを作成しますが、Vector Worksでは、面を使用することができます。面に着色やハッチングをかける等、面を使用することにより、図面表現の質を高めることができます。
面の編集コマンド
属性
「属性」は、線や面の種類を変更することができます。面の属性は、おもに以下の6つに分類されます。
- カラー
- 模様
- ハッチング
- タイル
- グラデーション
- イメージ
これらを状況によって使い分けることで、図面表現の質を高めることができます。
属性が画面に表示されていない場合は、ウィンドウ/パレット/属性にチェックを入れると、表示されます。
属性が画面に表示されていない場合は、赤色の枠のようにウィンドウ/パレットから属性といったパレットを表示することができます。
パレットとは、コマンドやツールが集まったものです。パレットは常に画面上に表示させておけるので、それぞれのパレットを理解した上で表示・非表示を設定するとよいでしょう。
貼り合わせ
複数の面を一つの面に合成する場合は、「貼り合わせ」を使用しましょう。以下に記載する方法で使用することができます。
- 加工/貼り合わせ
- ショートカットキー(Win):Ctrl+Shift+Alt+A
- ショートカットキー(Mac):Command+Shift+Option+A
状況によって、頻繁に使用するコマンドなので、ぜひショートカットキーを覚えてみてください。
赤色の面と青色の面が隣接した状態でおいてあります。
これらを選択し貼り合わせを行うと、一つの赤色の面になりました。
ポイントは、先に作成された面の属性に合成されるということです。今回、赤色の面を先に作成したため、貼り合わせを行うと赤色の面になりました。
また、貼り合わせる複数の面同士が隣接していないと貼り合わせることができないので、注意してください。
切り欠き
面を線や面の形状で切り抜きたい場合は、「切り欠き」を使用しましょう。
以下に記載する方法で使用することができます。
- 加工/切り欠き
- ショートカットキー(Win):Ctrl+Shift+Alt+C
- ショートカットキー(Mac):Command+Shift+Option+C
貼り合わせと一緒に覚えたいコマンドなので、ぜひショートカットキーを覚えてみてください。
白色の四角い面の前に黄色の星形の面があります。
これらを選択し切り欠きを行い、星形の面を右に動かすと、白色の面は星形に切り抜かれています。
注意する点は、前後関係です。上記では、白色の面は後ろ、星形の面が前という前後関係でした。後ろにある面は、前にある面の形状に切り抜かれます。
前後関係は、加工/前後関係から指定することができます。前後関係を用いて切り抜きを行ましょう。
消しゴムツール
線や面を四角形、多角形、円の形状に切り抜く場合は、「消しゴムツール」を使用するとよいでしょう。
以下に記載する方法で使用することができます。
- 基本パレット/消しゴムツール
- ショートカットキー(Win):Ctrl+N
- ショートカットキー(Mac):Option+−(ハイフン)+C
線にも使用でき、状況によって頻繁に使用するので、ぜひショートカットキーを覚えてみてください。
黄色の枠の基本パレットから赤色の枠の消しゴムツールを選択後、緑色の枠のツールバーから円を選択します。
次に、白色の面の左上をクリックし、左下にカーソルをもっていくと薄い灰色の円が表示されます。
白色の面の左下をクリックすると、薄い灰色の円で囲った部分が切り抜かれます。
同じ方法で四角形や多角形の形状で線や面を切り抜くことができます。上述の切り欠きと使い分けていくとよいでしょう。
変形ツール
図形を任意の形状に変形したい場合は、「変形ツール」を使用しましょう。
以下に記載する方法で使用することができます。
- 基本パレット/変形ツール
- ショートカットキー(Win,Mac共通):−(ハイフン)
状況によって、頻繁に使用するコマンドなので、ぜひショートカットキーを覚えてみてください。
灰色の面を選択後、黄色の枠の基本パレットから赤色の枠の変形ツールを選択し、灰色の面の右下をクリックします。
その後、水色の矢印のようにカーソルを右下の方向にもっていった画像になります。このように、選択した頂点のみを移動し変形することができます。
変形した灰色の面の下二つの頂点を点線枠のように囲います。次に水色の矢印のように下にカーソルをもっていきます。
選択した下二つの頂点を下に移動し変形した灰色の面の画像になります。このように、選択した複数の頂点を移動し変形することができます。
頂点だけでなく辺を選択することで、辺の長さのまま任意に面を変形することができます。使用すると変形モードの性質がわかるので、実際に使用してみてください。
まとめ
Vector Worksの基本である面の編集コマンドは、以下の5つです。
- 属性
- 貼り合わせ(ショートカットキー:Ctrl+Shift+Alt+A(Win)、Command+Shift+Option+A(Mac))
- 切り欠き(ショートカットキー:Ctrl+Shift+Alt+C(Win)、Command+Shift+Option+C(Mac))
- 消しゴムツール(ショートカットキー:Ctrl+N(Win)、Option+−(ハイフン)+C(Mac))
- 変形ツール(ショートカットキー:−(ハイフン)(Win,Mac共通))
これらを以下の状況で使い分けているのが一般的でしょう。
- カラーや模様といった面を変更する場合は、属性
- 複数の面を合成する場合は、貼り合わせ
- 面を線や面で切り抜く場合は、切り欠き
- 面を四角形、多角形、円の形状で切り抜く場合は、消しゴムツール
- 面を任意の形状に変形する場合は、変形ツール
これらを状況に応じて使い分けていくと、素早いCAD操作ができるので、ぜひ覚えてみてください。
以上、Vector Worksの基本、面の編集コマンド5選!でした。ぜひこれらのコマンドを駆使してVector Worksで面を編集してみてください。
関連記事:Vector Worksの基本、面の作成コマンド4選!
コメントを残す